まるいけじんじゃ
山形県飽海郡遊佐町直世荒川57
鳥海山の麓、山形県遊佐町に位置する丸池様。丸池様というのは一般的な呼び名で、正式には鳥海山大物忌(おおものいみ)神社の境外末社に当たる「丸池神社」という神社。古くから池そのものが御神体として崇められ..
鳥海山の麓、山形県遊佐町に位置する丸池様。丸池様というのは一般的な呼び名で、正式には鳥海山大物忌(おおものいみ)神社の境外末社に当たる「丸池神社」という神社。古くから池そのものが御神体として崇められてきました。2008年(平成20年)には、鳥海山信仰の一翼を担う重要な史跡として国指定史跡にも指定されています。
江戸時代後期の1830年代に遊佐町下長橋の風流人たちが遊佐郷の景勝地を巡ったことを記した「遊佐細見往来」という書き物には、もし丸池様にごみなどを投げ入れたら、強い風が吹いて田畑が吹き飛ばされるのでやめなさい、というようなことが記されています。 今でこそ多くの人が訪れる丸池様ですが、元々は神聖な場所として人々が畏怖の念を抱いていたことがこの記述からも伺えますね。地元の子どもが悪いことをするとここに連れてこられたという話もあるくらいで、恐い場所という印象を持っている方も少なくないんだとか…。
鳥海山からの伏流水を水源とした湧水が町のいたるところに見られる遊佐町ですが、丸池様も例に漏れず、直径20メートル・水深3.5メートルの御池の水は湧水だけで満たされています。鳥海山の山上にある鳥海湖と丸池様の水脈は、地中深く通じているという言い伝えもあるそうです。 また、池の周りにはうねった原始林が生い茂っており、町の天然記念物にも指定されています。
丸池
丸池様
無料