松ヶ崎城は手賀沼の最西端の台地上に築かれ、かつては城内から手賀沼(香取の海)を臨むことができたと思われます。松ヶ崎城が築かれた台地は、大堀川と地金堀が分岐する箇所に当たり、さらに手賀沼の北側には古東海道が通っていたとされ、まさに水陸の要衝地といえます。土塁や堀で囲まれた方形の城館跡が良好に残りますが、文献などの記録はなく詳細は不明です。しかし、調査により、曲輪、土塁、空堀、虎口、土橋、物見台などが検出されていて、土器や陶器などの遺物からも15世紀後半から16世紀前半にかけての築城とみられています。