しんぐうぜんじ
熊本県球磨郡錦町西1670
日本遺産相良三十三観音巡りの三十二番札所でもある新宮禪寺(新宮寺)は、黄檗宗の日本最南端の寺院でもあります。 境内には樹齢五百年を超える大イチョウと数百本の紅葉が、落ち着きと独特の空気感を与えてい..
日本遺産相良三十三観音巡りの三十二番札所でもある新宮禪寺(新宮寺)は、黄檗宗の日本最南端の寺院でもあります。 境内には樹齢五百年を超える大イチョウと数百本の紅葉が、落ち着きと独特の空気感を与えています。
黄檗宗は日本三大禅宗の一つで、江戸時代に中国から招聘された隠元禅師が開祖であります。 その影響は禅仏教のみならず、美術・医術・建築・音楽・史学・文学・印刷・煎茶・普茶料理等広汎にわたり、広く江戸時代の文化全般に影響を及ぼしました。 この他、隠元豆・西瓜・蓮根・孟宗竹・木魚なども禅師の請来によるものです。
新宮禪寺は、相良のお殿様に仕えた新宮家の菩提寺であります。 新宮家の資料によりますと、室町時代の応永十二年(一四〇五)に寺を建立し六観音像を安置したとあります。 その後、戦国時代の天正四年(一五七六)に火事で全焼したとあり、その焼け跡から約三寸の金色の仏像がでてきたそうである。 その話を聞いた相良十八代の義陽公が新しく六体の像を造立し、数回の改修を経て今に至ります。
竜宮城の様な山門は、現在の国道開通時に旧山門より約五十メートル南に移動してたてられました。 山門屋根には、黄檗宗の独特のマカラがにらみをきかせています。 その隣に鎮座します観音立像脇の参道が、新宮禪寺もともとの道です。
黄檗宗
新宮寺六観音
相良三十三観音霊場 第三十二番札所
有り