寛文3年(1663)に相良家22代当主・頼喬よりたかが母 周光院菩提の為に創建。 開山は佐敷の成誉観的。 その場所は中世寺院の鐘音寺、密厳院の旧地。 頼喬が本堂を建てる際、人吉城の本丸から山門を通して本堂が見えるように建てられた。
境内には鐘音寺にあった地蔵菩薩立像が安置された地蔵堂がある。 地蔵堂は正保2年(1645)建立と推定され、享保16年(1731)に瓦葺に改修されている。 3間四方の宝形造ほうぎょうつくり、土間式の建築。 地蔵菩薩立像は南北朝期のもの。熊本県指定重要文化財。 また、本堂の阿弥陀三尊像も文化財としては指定されていないが鎌倉時代の優れた彫刻。