えんぞうじ
神奈川県茅ヶ崎市十間坂1丁目3−39
茅ヶ崎駅に程近い、東海道の松並木に沿って建つ高野山真言宗総本山金剛峯寺末寺、茅ヶ崎山円蔵寺。
『新編相模国風土記稿』によると、1389~90年頃、すでに茅ヶ崎・本村の地に前身となる修業道場があ..
『新編相模国風土記稿』によると、1389~90年頃、すでに茅ヶ崎・本村の地に前身となる修業道場があったと言われますが、寺伝では永享元年(1429)創建、開山は善誉上人とされています。元和八年(1622)に法談所となり、慶安二年(1649)将軍徳川家光より朱印状を受けました。近世には十三ヶ寺の末寺を持つ中本山として栄えましたが、大正十二年(1923)関東大震災によって倒壊、旧地に観音堂を残し、昭和四年(1929)現在の地に移りました。
檀信徒の支援により、第三十六世代には山門、客殿庫裏、護摩堂を建立、平成十六年(2004)には古材を生かした本堂平成の大修理を行い、次代へ引き継がれました。
境内には相模国準八十八ケ所十五番、七十六番の祠をはじめ、六地蔵や修行大師像、乃木将軍像、護国忠魂碑などが祀られています。
本尊は薬師瑠璃光如来、および当地での再建に伴い勧請した厄除秘鍵大師(秘仏)。伝統行事を大切に、弘法大師の教えとともに宝灯をお守りしております。