この神社は飯田線・羽場駅の北北西約400m、天竜川が大きく蛇行して南から東に流れを変える崖上に鎮座しています。此の地は中世に羽場城が築かれた天然の要害で、神社前には城址碑と説明板が立っていました。
真っ赤な枝垂れ桃の花が咲く南側の参道入口からは大きな社叢が見え、社前を横切るように敷かれた飯田線の線路により、参道は踏切を渡ります。石段を上がると神社に入りますが、参道右には大規模な空堀が見渡せ、如何にも城跡…然とした感じがします。神社は主郭に建立され、周囲には現在も土塁が見られます。
境内は広々として整然と整えられ、右手に社務所、中央に社殿、左に境内社が建立されています。町指定有形文化財の本殿は拝殿の扉の隙間から拝見できますが、全容は案内板の写真でしか見られません。その縁には綺麗な彩色が残る神殿狛犬がいました。
境内東の二の郭には沢山の末社が祀られていました。
閑かで清々しさが際だつ素敵な神社でした。
御祭神は手摩乳命(手長彦神)と思われますが、勧請年月・縁起・沿革等については案内がなく不明です。
ーHPより転載