蘇原坂井町(そはらさかいちょう)にある寺院跡地。
かつて高野山真言宗の寺院・金剛山大師院があった場所である。
大師院は弘法大師を本尊とする寺院であったが、開山の隠居寺的性格が強く檀家・寺宝・後継者などはなかったとみられる。寺は高野山に帰依して修行したのち全国を行脚した小林慶峰が、故郷の坂井(蘇原坂井町)に戻ってから昭和8年(1933年)8月に創建したという。ただそののち住職が死去すると後継者が無く無住となってしまったために、親戚筋の清見寺(各務山の前町)から小林弘道住職が管理にきていたという。なお、清見寺は黄檗宗で宗派が異なるが、清見寺の管理下であったためか昭和28年(1953年)9月7日の宗教法人登録では黄檗宗とされている。
近年に廃寺として取り壊されたようだが、正確な年月日は不明である。