寺の宗派は融通念仏宗で、平野にある大念仏寺の末寺にあたります。寺の由緒についてはあまりよく分かっていません。寺の本尊阿弥陀如来坐像は、江戸時代の初期の元和元年(1615)に念仏寺の住持であった證誉によって御厨村の本寺に迎えられたもので、像内には舎利6粒、水晶1顆(か)・浄土三部経・木造蓮華台などが胎内に納めされています。本像の造立にあたってのあつい念仏信仰の様を物語っています。脇侍の観音、勢至二菩薩像は江戸時代中期寛延3年(1750)に造り加えられました。三尊とも近世の作ですが、銘文によって製作時期とその背景を知ることができる貴重な文化財として、昭和62年(1987)に市の指定を受けています。
(東大阪いっとこMAPより)