ちぐさじんじゃ
和歌山県海南市重根1125番地
古くは百草神社と言った。 勧請年月日は詳かではないが、『紀伊続風土記』に「田津原・伏山・大谷 三ケ村の産土神なり 祀神詳かならず 百草は地名と見ゆ 応永・永正などの文書に百草の森の名見えたり……」..
古くは百草神社と言った。 勧請年月日は詳かではないが、『紀伊続風土記』に「田津原・伏山・大谷 三ケ村の産土神なり 祀神詳かならず 百草は地名と見ゆ 応永・永正などの文書に百草の森の名見えたり……」とある。 旧記に「百草明神は人皇第三十六代孝徳天皇大化三丁未年雨ノ森と言ふ所へ御鎮座、右末社七社有……」とある。 雨ノ森とは百草の森のことと考えられるので、いずれにしても相当古くからのものと思われる。 明治43年、熊野神社(海南市別所)及び八王子神社(海南市扱沢)を合祀、社号を千種神社と改めた。 一説には、神武天皇ご東征のみぎり、皇軍に随順することを肯じなかった、紀北地方を支配していた豪族である名草戸畔の足を祀るともいわれる。 そのことから、神前に履物を供え、足腰の無病を祈る風習があり、足神様としてあがめられている。 境内には樹齢700年を越える老楠があり、中に地蔵を巻き込んでいる。 里謡に「行たら見て来ら 重根の宮の 楠に巻かれた地蔵尊」というのがある。 100年程前までは、地蔵尊の一部を見ることが出来たらしいが、今は完全に巻き込まれてをり、その姿を見ることは出来ない。
(主祭神)草野姫神 (配祀神)熊野速玉神 天照皇大神 八王子神 猿田彦神 須佐之男神 大山須美神 市杵嶋姫神