かまどみはしらじんじゃ
埼玉県秩父市大滝696
当社の鎮座する大滝村は、県の西端に位置し、二〇〇〇メートル級の山々がそびえる秩父多摩国立公園の中にあり、その地名は、村内に源を発する荒川の奔流が大滝のごとく見えたことによると伝えられている。 元来..
当社の鎮座する大滝村は、県の西端に位置し、二〇〇〇メートル級の山々がそびえる秩父多摩国立公園の中にあり、その地名は、村内に源を発する荒川の奔流が大滝のごとく見えたことによると伝えられている。 元来、当社は三宝荒神社と称し、弘仁年間の創建と伝えられ、東国女人高野として信仰を集めている臨済宗大日向山太陽寺の境内に古くから祀られていた社であった。それが、維新後、神仏分離により、竃三柱神社と改称の上、同寺に隣接した村の共有地へ移され、大滝村の村社となった。時に、明治二年のことである。 しかし、鎮座地は大血川の上流、妙法ケ岳の山中で、参拝には不便であるとの理由から、昭和一六年に、現在の鎮座地である字大輪の和田神社の旧境内地へ移され、今日に至っている。 和田神社は、古くは妙見社と称し、大輪の鎮守として奉斎されてきた社であったが、明治四一年に当社に合祀され、遥拝所となっていたもので、当社遷宮に当たっては拝殿の増築や境内の整備がなされた。 祭神は、火産霊神・奥津比古紙・奥津比賣神の火神三神に和田神社の祭神であった少彦名命を加えた四柱である。これらの神々を祀る本殿は一間社流造りで各部に彫刻が施された立派なものである。また、内陣には、天正七年・寛文三年・文政一三年の三枚の棟札が納めらており、造営年代のほか、往時の信仰を知る手がかりとなっている。(「埼玉の神社」より)
ご祭神は奥津比古神、奥津比売神、火産霊神の三柱で、古くは大皿川の大陽寺に隣接してまつられていたが余りにも山奥のため多勢の参拝に不便ということから、風雲等を告げる昭和十六年現在地に遷座(おうつし)した。 ご祭神に三柱とも火の守り神で家...
火産霊神(ほむすびのかみ 奥津比古神(おくつひこのかみ) 奥津比賣神(おくつひめのかみ) 少彦名神(すくなびこなのかみ)
旧村社
弘仁年間(810〜824)