横小路町の氏神で字大風の大賀世古墳の上に鎮座する風神である。
延喜式の神名帳に大和国平群郡龍田坐 天御柱国御柱神社 二座 並名 神大 月次 新嘗と載る、今の奈良県生駒郡三郷村大字立野に鎮座する旧官幣大社龍田神社の祭神と同じで、おそらくその分祀である。
明治五年六月二十六日枚岡神社へ龍田社の名で合祀されたが、同十三年三月二十七日に復し今日に至る。旧村社である。
秋祭りは、十月十五日に行われる。
本殿は一間社春日造柿 ( こけら ) 葺きの建物で、覆屋でおおわれており、縁を三方に巡らし、木階五級を据え、縁にのぼる疎垂木を配し、正面の千鳥破風には木連孔子に懸魚 ( けんぎょ ) を飾り、棟は箱棟である。
部分的に修理されたあとがあるが、江戸時代中期の作と思われ、市の文化財として指定されている。
大賀世神社の境外社として東高野街道より西に方守神社が有り、猿田彦神を祀り雨乞いの信仰が篤い。