きたむきこうしんとう
三重県伊勢市辻久留1丁目7
この庚申堂が現在地に移ったのは、八十程前のことで、通称北向庚申と呼ばれている。 北を向いている庚申堂は全国でも珍しいので、この呼び方がある。お堂の正面には、市内では最も大きい青面金剛像 ( 青石材..
この庚申堂が現在地に移ったのは、八十程前のことで、通称北向庚申と呼ばれている。 北を向いている庚申堂は全国でも珍しいので、この呼び方がある。お堂の正面には、市内では最も大きい青面金剛像 ( 青石材の石造 ) が安置されている。これには天和三年葵亥十月二十二日 ( 1683年、300年前 ) と刻まれている。 伊勢市で130余の庚申塔中、青面金剛像では最古最大のものである。青面金剛像は普通三面六臂像が多いが、この像は一面二臂。脚下の天邪鬼も各脚下に鬼一匹ずつというのも、伊勢市では本塔のみ。他に日月や一猿一鶏を刻んでいる。この像の両側には、小さな線形の庚申と半肉彫の青面金剛像が祀られている。就職進学商売繁昌にご利益があるとして、お詣りが多い。伊勢市では、最も信仰の篤い庚申さんの一つである。
常時
無料
約2分
無し