しょうこうじ
群馬県前橋市三河町1丁目19-37
室町後期、文亀元年(1501年)に三河国出身の大譽證榮上人により厩橋城の東南水曲輪(現在の桃井小付近)に念仏道場として創建。 天正年間、徳川氏の関東支配と共に厩橋城主となった平岩親吉公のもとに養..
室町後期、文亀元年(1501年)に三河国出身の大譽證榮上人により厩橋城の東南水曲輪(現在の桃井小付近)に念仏道場として創建。 天正年間、徳川氏の関東支配と共に厩橋城主となった平岩親吉公のもとに養嗣子と して養育されていた家康公八男仙千代君がわずか6歳で早世。8代住職経譽良融上人 が葬儀の導師を勤め、親吉公は追善のため境内に高岳院を建立、生前をしのび″勝軍 地蔵尊″をお祀りした。その際、惠心僧都筆の涅槃図、二十五菩薩来迎図などの宝物 が寄進されたが、後世の火災などですべて焼失してしまう。勝軍地蔵尊は武運長久と 防火の霊験をもって世に知られ、戦災も免れて現存。 寛永12年(1635年)9代深譽的應上人は檀信徒の協力を得て梵鐘の鋳造を発願。厩橋 城主酒井雅楽頭忠世公の依頼により、林羅山先生が鐘銘を起草し、美しい鐘の音が城 下に響き渡った。 明暦3年(1656年)洪水で流出した城地の拡張修復のため現在の土地に移転。 その後明治の廃仏、前橋空襲などの戦災により荒廃していた境内も、昭和61年に本堂を再建、開創500年事業として平成9年に鐘楼・地蔵堂の復興を果たしようやく往年の姿がよみがえりつつある。
浄土宗
孤雲山 三宝院 正幸寺