こうしょうじ
和歌山県和歌山市東高松1-1-34
寺の入口には高松寺駐車場の看板があり、その奥正面に真新しい本堂がある。本堂は平成6年新築されたもので、旧建物が300年以上経ており、老朽化が甚だしかった様である。境内正面向かって左側には石造の宝鏡塔..
寺の入口には高松寺駐車場の看板があり、その奥正面に真新しい本堂がある。本堂は平成6年新築されたもので、旧建物が300年以上経ており、老朽化が甚だしかった様である。境内正面向かって左側には石造の宝鏡塔があり、和歌山市指定文化財になっている。これはかつての高松寺の弟子に智教尼という尼僧がおり、十代藩主治宝公の別邸「養翠園」に長く出仕していたが、職を辞した後全国を勧進行脚し、再び高松寺にもどり、天下泰平のために建てたものである。 また境内入口の左側には、稲荷社が建てられている。これは民話に「高松の投げ頭巾」というのがあり、江戸時代通行人に赤頭巾を投げていたずらする牝狐がおり、ついに殿様の行列に近づき殺されるのだが、後に明治の末になって女に化けて市内電車を止める狐が出没し、運転手や車掌さんがこの狐を祀り、供養するためにつくられた。 御本尊の頭上には鏡天井があり(4m×5m)、龍の絵がかかれており天空つかさどる神としてまつられている。境内も整備され、美しい本堂の当寺は大変落ち着いた禅宗らしい雰囲気である。
第1番高松寺は慶長17年(1612)祥屋玄禎(しょうおくげんてい)大和尚により開基された。かつて寺は和歌山城二の丸御殿内の長福寺であったが、江戸時代中頃に現在地に移転され、高松寺となった。
鶴林山
曹洞宗
慶長17年(1612)
南無釈迦牟尼仏
祥屋玄禎大和尚
和歌山西国三十三ヵ所 第一番
市指定文化財『宝鏡塔』
無料
あり