天長六年九月二十九日川上村後山田字番匠給に地域住民の守護神として創建され祭神は伊弉諾尊伊弉冉尊である。例祭は毎年十一月二十三日に行われてきた。
現在の熊野神社は明治二十九年東海道線鉄道の副線が建設されるにあたり境内の一部が鉄道用地となった為字五反田三百十八番地の共有地の寄付を受けて明治三十年四月十二日に移転した。
この時字高用坊八百八十四番地にあった五霊大神を合祀した。
拝殿は移転の時に新築され奥殿及び中宮三体は熊野神社より移転された。
例 大祭は移築された日を記念し毎年四月十二日に改められ其の他祈念 (年カ) 祭二月二十六日 感謝 (新嘗カ) 祭十一月二十六日と定められた。
境内には旧熊野神社並に五霊大神境内及び各地に散在していた地神塔道祖神等諸祭神の碑が集められて合祀されている。その后地域の発展開発にともない念願であった東海道線東戸塚駅開業を記念し昔の下講中上講中の人々で境内の一部を整備し沿革記念碑をここに建立する。
昭和四十三年、維新百年を記念して、町民念願の戦没者慰霊碑を境内に建立した。