高根神社の祭神は、味鉏高彦根命・伊弉諾命・伊邪那美命であり、古くから「高根明神」と崇められてきた。古くは元高根に鎮座してあったものを享保年間(一七一六~一七三六)に現在地に遷祀したと伝えられていて、曹洞宗高根山満讃寺が別当であった。
味鉏高彦根命は、氷川神社の祭神素戔嗚尊の子孫である大国主命の長子であるから、ここ武蔵國にも関係深かったことがうなづける。
当社のご神体は神鏡であり、大祭は毎年三月十六日で、「平方のお獅子様」といわれている。これは、上尾市平方八枝神社から獅子頭を迎えての奉祭で、悪疫退散・家内安全・厄除招福の祈りを込めて行なわれる。(境内の掲示より)